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【訃報】Global Communicator社代表ジム・ハーフ氏逝去 2024.12.09

PRパーソン必読書といわれた「ドキュメント 戦争広告代理店」の主人公として有名で、弊社のパートナー企業であるワシントンDCのGlobal Communicator社の代表だったジム・ハーフ氏が11月25日、逝去されました。

https://www.sheboyganpress.com/obituaries/pwix1013250

謹んでお悔やみ申し上げますとともに、弊社代表取締役CEO・藤井宏一郎のコメントを掲載いたします。


 

大変悲しいお知らせがあります。「ドキュメント 戦争広告代理店」という、数々の賞を受賞した高木徹さんのドキュメンタリーの主人公として有名で、日本のパブリックリレーションズ業界に多くのインスピレーションを与え続けた、Global Communicator社(マカイラの提携会社)代表のジム・ハーフ氏が11月25日、故郷の米国ウィスコンシン州の自宅で逝去されました。

1990年代、ハーフ氏は、一人の凄腕PRマンとして、世界中から無視されつづけたボスニアヘルツェゴビナ紛争の実態を世界に知らしめ、米国政治や国際世論を動かし、NATO/国連による紛争終結への道を切り開きました。高木氏の著書に克明に記録された彼のその手腕は、まだ「国際情報戦」や「国際世論操作」という概念が認知されてすらいなかった当時の日本で、広報やコミュニケーション業界に携わる人々に衝撃を与えました。「コミュニケーションの力で、戦争を始めたり止めたりすることが出来る」という事実は、当時の若い人々の多くが、PRをキャリアとして選ぶきっかけも作りました。

マカイラ株式会社の代表である私(藤井宏一郎)も、そのような人間の一人でした。奇遇にもハーフ氏の母校であったシカゴのノースウェスタン大学で政策マーケティングや非営利マーケティングを学び、「公共非営利分野へのコミュニケーションの活用」をライフワークの研究テーマとしていましたが、ハーフ氏の活躍を知り、「広報外交」(パブリックディプロマシー)の世界に飛び込みました。それが今の「公共戦略コミュニケーションカンパニー」であるマカイラ株式会社の設立につながっています。

私とハーフ氏とは、同窓で同郷(彼はウィスコンシン、私はイリノイ育ち、車で2時間半ほどの距離でした)ということもあり、個人的にも親交を結ばせていただきました。しばしばワシントンDCで会って語り合い、夫婦で、ウィスコンシンの湖畔の別荘に招待いただいたり、京都を案内したりしたことは、一生の思い出です。

マカイラ株式会社は、ハーフ氏が代表を務めるワシントンDCのGlobal Communcators社の日本で唯一のパートナー企業となり、数多くの国際プロジェクトをご一緒させていただきました。来日の際には、広島県庁が主催してマカイラが運営に関わっていた「世界平和経済人会議ひろしま」への登壇、東京での複数の講演や対談など、日本のファンや関係者との対話にも気さくに応じていただきました。

恩師であり先輩、そして心から大切な友人であったジム・ハーフ氏の偉大な業績をたたえ、心から哀悼の意を表します。そして、彼がパブリックリレーションズ業界に残した遺産を引継ぎ発展させ続けることを、あらためてここに誓います。本当にありがとうございました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

マカイラ株式会社
代表取締役CEO 藤井宏一郎

 

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