マカイラ株式会社 | 社会変革の実装パートナー

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MESSAGE FROM CEO/COO

CEO/COOからのメッセージ

「公共・社会領域に強みをもつ総合コミュニケーションカンパニー」を目指して  ——マカイラの現在地とこれから【CEO×COO対談】

2024年、マカイラは創業10周年を迎えました。「日本に、公共・社会領域に強みを持つ総合的なコミュニケーション・コンサルティング会社を作りたい」——たった1人の想いからスタートした当社ですが、現在は40名ほどの仲間が所属する組織となり、さまざまな領域へと事業を拡張し、新たなチャレンジを重ねています。

今回は、創業者の藤井 宏一郎(代表取締役 CEO)と、高橋 朗(代表取締役 COO)が改めて10年間を振り返り、マカイラの現在地を明らかにしたうえで、これから先どのような未来のビジョンを描いているのか、それを実現するためにどんな仲間を必要としているのかを語ります。

マカイラCEO・藤井宏一郎とマカイラCOO・高橋朗

マカイラCEO・藤井宏一郎(Ko)とマカイラCOO・高橋朗(Akira)

共同代表制への変化を機に、アクセルを踏み新規事業に挑戦

—— 改めて、10年を振り返っての所感をお願いします。

藤井:まず、Akiraさん(高橋)と出会ったのが運命的でしたよね。2019年ですから5年ほど前になります。社員が増えはじめ、経営戦略の構築や組織の仕組み作り、新規事業へのチャレンジなどが重なっていたタイミングでした。

さらにたまたま、その前後で僕に子どもが2人生まれたこともあって、かなりハードでもどかしい状況だったんです。アイディアはどんどん湧いてくるのになかなか着手ができず、メンバーにも混乱が生じ、総じてフラストレーションが溜まっていたと思います。

高橋:私は関わっていたスタートアップがちょうどそのころにIPOをして、次はパブリックセクターに関わる仕事に戻りたいと考えていました。そんな中、マカイラに出会い、当時の組織課題を聞いていくうちに、自分が参画して役に立てることがありそうだな、と。

マカイラの事業領域にも興味がありましたし、何よりKoさん(藤井)の才能と、働くメンバーの可能性を活かさなければ! と思ったんです。

2019年12月に経営に参画して以降は、組織としての仕組みやルール作り、中期経営戦略の策定など、ひとつひとつ会社としての体制を整備してきました。

藤井:Akiraさんに参画してもらうと自分も社内も落ち着いて、ようやくアクセルを踏むことができ、以来、マカイラは事業拡大に注力してきました。パブリックアフェアーズ(PA)コンサルティングで手掛ける領域を広げていくのはもちろんのこと、PA以外の事業部門も立ち上げています。それがPRコンサルティング事業(Public Relations、以下PR)とクリエイティブ&ブランド開発事業(Makaira Art&Design、以下MAD)であり、現在に至るまで順調に成長しています。

「何のためにやるか」クリアでなければ、仕事は受けない

—— 事業領域について、どのように考えていますか。

藤井:創業当初からしばらくはIT・情報通信政策関連のクライアントが多く、周りからもその領域のロビイングを専門としている会社だと認識されていたと思います。でも我々は領域を限定するつもりはなく、マカイラを「公共・社会領域に強みをもつ総合コミュニケーションカンパニー」にしたいと考えていました。

当時と比較すると、現在はそれぞれ異なる強みを持ったメンバーが増えたこともあって、幅広い領域をカバーできるようになっています。たとえばエネルギーなどの環境・サステナビリティ関連、医療・製薬などのヘルスケア関連、宇宙やモビリティ、AIなどの先端テクノロジー、その他人権・ダイバーシティ、外交、地方創生など、幅広いテーマのプロジェクトがあります。

高橋:もちろん、ただ声がかかるのを待っているわけではなく、依頼をいただいたときにすぐ柔軟に対応できるよう、社内でも複数のグループを作って常に情報収集をしています。将来的に世の中のニーズが高まると考えられる領域にアンテナを貼り、その分野の知見や経験を持つ人を積極的に採用するなど、目の前にある実務と同時進行で、バランスよく備える必要があると考えています。

藤井:ただ一つ、僕たちが創業時からずっと変わらず徹底しているのは「何のためにやるか」が不明瞭な仕事は受けない、ということ。「このプロジェクトが進めば社会が良くなる」「この社会課題を解消すれば困る人が減る」などと確信ができれば、新しい領域でも積極的に仕事に取り組めるんです。

プロジェクトがはじまる前に「なぜそれをやるのか」という根本にある想いを徹底的に掘り下げ、クライアントに対して必ず意義を明確にすることからスタートしています。これは、創業以来、10年間ずっと変わらないことですね。

マカイラCEO・藤井宏一郎(Ko)

マカイラCEO・藤井宏一郎(Ko)

「無茶ができる」からこそ、クライアントと共に可能性を模索できる

—— これまで共に働いてきたメンバー、現在の社員に対して思うことは。

高橋:私が参画した5年前の時点ですでに、少ない人数であってもお互いに助け合いながら、それぞれの得意領域や専門性を発揮できる良いチームでした。それが会社として、何より大きな強みになっているのではないでしょうか。

具体的にはValue(大切にしている価値観)として示しているように、「夢をもって、助け合いながら、無茶ができる会社」でありたいと考えており、採用や人事評価においてもこの価値観を重視しています。

あえて課題を一つ挙げるとするならば、社員のみなさんにはもっと“無茶”してもらってもいいのに、と思うことはあります。

藤井:そうですね。この10年の間、マカイラは少人数のチームでありながら難易度の高いプロジェクトにもいろいろとチャレンジしてきましたし、これからもそうありたいと思っています。

例えば新規事業として、MAD(Makaira Art&Design)を立ち上げたこともその一つです。コンサルティング会社の内部でクリエイティブ事業を両立することは難しいと言われていますが、それでもチャレンジするんだと。

もともと、目指していたのはいわゆる「ロビー会社」ではなく「公共・社会領域に強みをもつ総合コミュニケーションカンパニー」。クリエイティブやマス・コミュニケーション、ブランディング、更にその上流にある事業戦略のデザインなどに関わる部門ができたことで、より幅広く総合的なコミュニケーション戦略を手がけられるようになってきています。

高橋:そもそも、クライアントからマカイラに寄せられる相談は、どうしたらいいか見当がつかない難しいものばかりですので、そういう意味で“無茶”なことに向き合う場面も多いですよね。それに対して、「こうしたら打開できる可能性があるかもしれませんので、一緒に目指してみませんか」と提案することも、マカイラの大切な役割です。

行政、企業、NPO——多岐にわたる領域を越える「通訳者」であれ

—— メンバーに対し、どんな期待をしていますか?

高橋:前述の通り、マカイラでは特定の業界や領域にとどまらず、今もなお事業範囲を広げ続けています。そのため多様なキャリアの可能性を模索できる組織になっていますし、そうした環境を用意すること、夢中になれるだけの意義ある課題に取り組む機会を提供することが、私たちマネジメントメンバーの役割だと思っています。

だからこそ「マカイラという会社で何ができるのか」は、みなさん自身で模索し、夢を描いてほしいです。前のめりな姿勢は大歓迎ですので、ぜひ積極的にチャレンジしてほしいと思います。

藤井:いろいろな能力があるのに、やる気や気合が足りずに一歩を踏み出さないのは、もったいないですよね。どんどんやればいいと思います。

高橋:スキル面では、ぜひ、多岐にわたる分野をつなぐことができる「通訳者」を目指してほしいと考えています。私たちは普段の仕事の中で、内外の大企業、スタートアップ、NPOやNGO、永田町の政治家、霞が関の官僚、地方自治体の職員、アカデミアの研究者、PRやクリエイティブ職の人たちなど、非常に広範な領域の人たちと関わります。

すべては難しくても、3〜4つの領域の橋渡しができるよう、事業に取り組む中で出会うあらゆるチャンスを経験・知見に変えていって欲しいと思っています。

マカイラCOO・高橋朗(Akira)

マカイラCOO・高橋朗(Akira)

2030年、社会でインパクトを創出できる会社を目指して

—— これから目指す未来についてお話しください。

藤井:「ホリスティックにアップデートし続ける社会」を目指し、私たちは「Makaira 2030」——2030年頃に目指すマカイラの姿を描いている途中です。2030年に、PAの事業がどうなっていたいか、PR、MAD、その他新規事業も含めてどんな事業ポートフォリオを築きたいかを描き、その実現に向けて、いろんな“無茶”をしていきたいと考えています。

これまでと同様、今後も「世界のあり方を語ること」を大事にしていきたいと思います。どんな民間企業も公共機関も、狭い意味での市場やサービス領域ではなく、それを取り巻く大きな社会・世界観の中で事業を行う時代です。なので、「広い世界と対話できる組織と、対話の土壌がある世界」を創ることがすごく重要。そのためにはマカイラも取り組むべきことが山ほどあり、たくさんの仲間を必要としています。

高橋:2030年に向けて、体感としてはこの1年で2合目のところくらいまで進んだのではないかと思っています。とはいえ着手できていない事業も多数ありますので、まだまだやることは山積みです。「Makaira2030」そのものも、さらにアップデートしていかなければいけません。

藤井:これからの企業経営においては、顧客以外の公共・非営利セクター、地域コミュニティや一般市民など、より広いマルチステークホルダーとどのように付き合っていくか、そこでどれだけしっかりとナラティブを構築できるか、対話ができるかが非常に重要な要素になります。そういった、市場を取り巻く、より広い世界の中での企業の立ち位置や振る舞い、世界への働きかけを考えるのが「非市場戦略」と呼ばれるものです。

そうした非市場戦略の舞台で「公共・社会領域に強みをもつ総合コミュニケーションカンパニー」として、総合的なコンサルティングを提供できるのがマカイラです。事業内容に興味を持ってくださった方はぜひ、私たちと一緒に新しいチャレンジを仕掛けていきましょう。

(撮影場所: WeWork半蔵門PREX South)

【採用情報】

マカイラでは、私たちと共に挑戦する仲間を募集しています。詳しくは以下のページをご覧ください。志を持った方と出会えることを楽しみにしています。

 

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