大栗 愛子 コンサルタント
これまでどんな仕事をされていたのですか。
新卒で入社した就職情報会社で採用広報コンサルティングや広報としての経験を積んだ後、出産を機に子育て当事者として世の中の社会課題やその解決のための政策提言活動などに興味を持ち、NPOのPRの仕事に就きました。そこでは、政策提言やソーシャルアクションといった形でイシューを世に問いかけて社会変革を目指すPRに携わっていました。
そこからマカイラに転職したきっかけを教えてください。
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NPO時代に私が行っていた「政策提言やソーシャルアクションなどの社会変革を進めるためのPR」って、そもそも世の中ではどんな名称で呼ばれているんだろう?と調べてみたところ、「パブリックアフェアーズ」という概念とマカイラという会社があることを知りました。NPOの仕事はもちろんすごくやりがいがあり面白く充実していたのですが、もっと幅広い分野・業界で「パブリックアフェアーズ」に関わるPRとしてのチャレンジをしてみたいな、と思っていた矢先、マカイラのPRの募集を見つけて応募しました。
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入社の決め手になったのは、分断化していく社会の中での対話やコミュニケーションの重要性や、それが民主主義を担保する上でも大切だと思っている、という話をお互いにできたことかなと思っています。マカイラの扱っている案件と、大学時代の研究テーマ(地場産業と産業集積、地域振興など)も、どこかでつながる可能性がありそうだと思えたのも決め手の一つです。 また「案件をお断りすることがある会社です」とWEBサイト上で明言しているというのも理念がはっきりしていて良いなと思いました。ルールメイキングできる力というのは悪用しようと思えばいくらでも悪用できると思うのですが、「それは本当にソーシャルグッドであるのか?」という議論を社内で頻繁にしているという話を面接で聞いて、社会に対して誠実な姿勢を持っているなと感じました。
今どのような仕事をされているのですか。
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私は、PR分野のコンサルタントとして案件に携わっています。これまでインハウスの広報としては触れる機会のなかった様々なテーマに取り組めるのは、とても刺激的で楽しいですね。どのプロジェクトも、社会の将来像としては取り組まなければならないイシューだなと感じるものが多いのでやりがいもあります。具体的には、環境保護のテーマでの政策提言や、プラットフォーマーとパートナーとの対話の機会など、いろんなレイヤーでステークホルダー同士の「相互理解」「合意形成」を目指す取り組みに向き合っているイメージです。マカイラは国際広報ネットワークのIPRN(International Public Relations Network)にも加盟しているので、グローバルな案件もあったりしますね。 また、マカイラはパブリックアフェアーズのチームのほか、幅広いクリエイティブやビジネスデベロップメントが得意なMAD(Makaira Art&Design)とも連携ができるので、提案できる幅がとても広いところも面白いと思います。 正直、日本で一番面白いPRの仕事をやってるんじゃないか?と日々思っているので、もっとマカイラに興味を持ってくれるPRパーソンが増えてほしいです。笑
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働き方としては、出社とリモートワークが半々くらいです。私は保育園児の5歳と、小学生の7歳の二人の子どもがいて、マカイラ入社と同時に時短勤務からフルタイムになったので最初は不安もありましたが、社内に子育て中のメンバーも多く、登園を渋っているとか熱を出したりといった「子育てあるある」的なトラブルも大らかに受け止めてもらえるのもありがたいですね。CEOの藤井も育休取得経験がありますし、私も臨機応変に時間を調整しながらお仕事させていただいています。
マカイラで仕事をするにあたり、これまでのご経験で活かせていることはありますか。
前職のNPOでの政策提言やソーシャルアクションに関わるPRは、具体的な経験値としても活かせる部分が多いなと思います。マカイラには非営利団体のクライアントもいるので、非営利団体内のロジックをイメージできるのもクライアントとのやりとりの中で役立っています。 私自身に官公庁や自治体、政界などでの経験がないので、「世の中の人にはそれじゃ伝わらないですよ」というコミュニケーション上のギャップに敏感になれる点は、そのギャップを埋めていくコミュニケーションを生業とするPRとしては逆説的に力を発揮できる部分があるのではないかと思っています。 これまでのインハウスの広報職としての経験も活かし、自社のコーポレートPRの業務も担っています。マカイラのコーポレート業務は、カルチャー&コーポレート・デザイン&ディベロップメントの募集要項にもありますが「縦割り組織でなく、組織運営に必要な機能を”タグ”と捉えて、様々な人材が各種の”タグ”を受け持ってチームを組み、自律的に運営・進化していく組織」を念頭に置いているので、このパートを受け持てます!と手を上げて関わることができます。これから採用広報的な業務も就職情報会社にいた経験が活かせる機会があるといいですね。
実際マカイラに入社してどうですか。今後マカイラでどのように働いていきたいですか。
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マカイラには、いろんな経験値や年齢のメンバーがいますが、経営・マネジメントチームに至るまでフラットにコミュニケーションが取れるのは、かしこまった形式が苦手な私にとってはとてもありがたいです。ジャストアイデアの思いつきを社内のビジネスチャット上などでも気軽にシェアしたりすることもありますが、歓迎してもらえる空気感がありますね。 マカイラはまだ規模もそれほど大きくないですし、ある意味でまだ曖昧さが多く残る発展途上の組織なので、社内のルールやカルチャーづくりの面など、手つかずのボールがたくさん転がっています。そういった部分の体制整備にも、自分で関わるチャンスがたくさんあるのも面白いところだなと思っています。
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私がそもそも「パブリックアフェアーズ」に興味を持ったのは、権力者だけでなくすべての人が未来の社会像やルールについて考えられて物を申す権利があるという意味で「民主主義」ってとてもワクワクするクリエイティブな営みであると思っているからです。官だけでなく民から、あるいは一般市民からも、あるべき未来の社会ビジョンや政策の提言がどんどん出てきて、さらに対話を通じていろんなアイデアや意見が出てくる。それってすごく面白くて創造的な取り組みですよね。そういう体験を積んでいくと「自分たちが社会を作っている」という自己効力感の実感を持った人たちが増え、国全体としてももっと活力が出てくると思っています。 でも、今の日本では「民主主義」について、そんな希望的な捉え方をしている人は少ないと思うので、その認識を変えるために、マカイラを通じていろんなチャレンジをしていきたいです。様々なステークホルダーとのつながりの中で、どんなことが実現できるか、コミュニケーションの試行錯誤をしながら頑張っていきたいと思います。数十年後に子どもたちに胸を張れるような、社会を良くする仕事をしていきたいですね。
大栗 愛子 コンサルタント