井上 真吾 ブランディングディレクター

これまでどんな仕事をされていたのですか。

  • 大学卒業後、投資銀行の投資銀行部門で2年間勤務しました。Telecom Media Technology Teamに属し、主にTechnoology(半導体、液晶 等)、Media業界へのアドバイザリー業務に従事していました。優秀な先輩と一緒に働く/背中を見ながら、プロフェッショナリズムを学ばせて貰いました。 元々、投資銀行は自分を鍛える修行の場として捉えていたのですが、業務を続ける中で刺激的な環境ではありつつも、自分の価値観とは異なるものを感じて、退職を決めました。 資本市場という大きな世界よりも、もっと人の日々の生活の幸せに近い事に携わりたいという気持ちと、元々持っていた食への興味からインテリアデザインを勉強する事にし、ミラノのデザイン専門学校のインテリアデザイン科に留学しました。出会ったイタリア人の方がSalone del Mobileの展示会場のデザインの仕事を取ってきて下さったりと、貴重な体験に恵まれました。

  • 卒業後、コペンハーゲンのデザイン事務所(Johannes Torpe Studio)でのインターンを経て、帰国しました。ビジネスとデザインの基礎を経験したので、これらが融合した世界に進みたいと考え、コーポレートブランディングのコンサルティング会社に絞った就職活動を行い、幸い1社からチャンスを貰いました。ここでは、プランナーとしてブランディングの調査、ブランド戦略策定、デザインシステム開発、各種デザインアイテム(印刷物、店舗、パッケージ、プロダクト 等)への展開までブランディングの全フェーズを様々な業界で経験させて貰いました。 社内外のデザイナーと二人三脚でプロジェクトを進める機会が多かった事もあり、自分で手を動かす事への欲も出てきて、デザイナーとして独立する事にしました。独立後は、ブランディング及びWebを中心にデザインを創る仕事に従事してきました。同時に、仲間が創業したデジタルコンテンツ会社にプロデューサーとして参画したり、ドイツのブランディング会社の日本の窓口を務めたり、複数の名刺を持ちながら仕事する事が殆どでした。

そこからマカイラに転職したきっかけを教えてください。

  • 長期期間に渡りお付き合い下さるお客様にも恵まれ仕事を続けていたのですが、2つの想いが強くなり新たな環境を志望するようになりました。一つは、より社会にポジティブな影響をもたらせる仕事をしたいという希望です。もう一つは、自分の能力の幅を広げたいという希望です。この2点が達成できそうな環境を求めて、就職活動をしていた所、マカイラ/MADの存在を知りました。

  • マカイラの価値観、中でもプリンシプルでSocial Good、No Rent-Seekingを明示している点に惹かれました。同時に、今までの経験を通して貢献しつつ、PA・PRという自分にとって新しい分野を学べる可能性にも惹かれました。

今どのような仕事をされているのですか。

  • 私は、これまでコーポレートブランディング・コミュニケーションにプランナー、デザイナーとして従事してきたので、マカイラでも、既存のプロジェクトにプランナー及びデザイナーとして参画しています。 不動産ディベロッパーのサステナビリティの社内外浸透プロジェクトでは、プランナーとして個別施策の企画、プロジェクトマネージメントを行っています。

  • 別のクライアントのリブランディングプロジェクトでは、Creative Directorがデザイン部分が担当し、私がブランド戦略部分を担当と役割分担をして進めています。 デザイン面では、今年はマカイラの10周年にあたり記念パーティーがあり、これ関わる制作物(招待状、プレゼンテーション、ノベルティ)のデザインを担当させて貰いました。 同時に、PA、PRのチームメンバーとコミュニケーションを取りながら、既存のプロジェクトからMADの仕事に繋げる可能性を探しています。

マカイラで仕事をするにあたり、これまでのご経験で活かせていることはありますか。

ブランディング、デザインに関する事は、直接的に関連しているので今までの経験を活かせていると感じています。アートプロジェクトでは自分個人のアート観、アートの知識で貢献できている部分があると思っています。更に、投資銀行時代の経験から今も興味を持って追っているテクノロジーの動向の知見が役立った場面があったりと、どこで何が役立つか分からないなとも感じています。

実際マカイラに入社してどうですか。今後マカイラでどのように働いていきたいですか。

  • 面接の時からそうだったのですが、マカイラは非常にオープンな社風だと思います。個々人の姿勢もそうですし、仕組みもそうなっています。特に、新規の引き合いの最初のミーティングには、チーム関係なく誰でも参加できるようになっていて、本来であればPAメインの案件でも手を挙げて参加させてもらっています。 マカイラは多様なバックグラウンドの人が集まっているのですが、一緒にミーティングに参加する事で違うチームのメンバーの強みを実感できるのは貴重な機会です。政策関連の調査に長けたメンバーの調査力を凄いなと思っていたら、逆にこちらのアイディア、発想力を評価してもらったりと、1+1を3以上にできる環境だなと感じます。その中で、違うチームのミーティングにも呼んでもらえたりと、経験を広げる機会を日々もらっています。

  • この秋から有望な若手がMADに参画してくれる事になったので、このメンバーが活躍できる環境を整えると同時に、成長のサポートができればと思っています。そしてPA、PRと連携協働するマカイラだからできるプロジェクトを増やしていきたいと思っています。同時に、今後の社会に本当に必要だと思える事業をなさっているお客様がいらっしゃるので、このお客様の事業の発展を会社として多面的かつ継続的にお手伝いできれば幸せだと思っています。

井上 真吾 ブランディングディレクター