金融機関での経験を生かし、クロスセクターの連携を促す存在に
橋本 真 コンサルタント
これまでどんな仕事をされていたのですか。
新卒で入社した金融機関では中堅・中小企業向けの法人営業に従事しました。元々日本の産業に活力をもたらしたいと考えていましたが、中堅・中小企業経営の現場を知ることが出来たのは自分の問題意識と照らして貴重な経験でした。その後、二年間の任期付きで派遣された東京都庁では、国家戦略特区を活用した規制改革の枠組みの推進に従事しました。企業による新しいビジネスを可能にする制度的な枠組みを、内閣府を始めとした国の行政機関、企業等の多様な主体と協力して構築・推進することに大きなやりがいを感じました。
そこからマカイラに転職したきっかけを教えてください。
当時、東京都庁では新しいビジネスを可能にする「規制改革のネタ」を探していましたが、色々と調べる中で企業から相談を受けて必要な規制改革の実現をサポートしている存在として、マカイラを知りました。ホームページを読むと、官民の垣根を超えたクロスセクターの連携にも取り組んでいることが書かれており、ますます興味が湧きました。企業から行政機関に能動的に働きかけ、タイミングを逃さずに適切に要望を伝えることの必要性を感じていたので、同じ問題意識を持つ方々と一緒に働いてみたいと思いました。
今どのような仕事をされているのですか。
マカイラでは企業のニーズに合わせて様々なサポートをさせていただいていますが、自治体と連携する形でプロジェクトを推進したい、というお客様もいらっしゃいます。そういったお客様に「どのように自治体に話を持っていくと聞いて貰い易いか」についてアドバイスをさせて貰っています。東京都庁に勤めていた期間は2年ほどですが、企業との調整業務が多く、様々な要望を受ける立場にあったことが、今の業務に活きています。その他には、海外に拠点がある企業に向けて日本の政策環境・政治動向を伝える業務も行っています。私は英語が得意なので、ここでも得意なことを活かすことが出来ていると感じます。
今後のビジョンについてお聞かせください。
パブリックアフェアーズという山を登り始めたばかりではありますが、政策が決まるプロセスに関与できる意味で非常に面白い領域だと感じます。また、日本ではまだまだ生まれて日が浅い業界のため、身近に第一人者と呼ばれる方々がおり、沢山学ばせていただけることはとても有難いです。今後はそういった第一人者とされる方々にあって、自分に足りないものを一つ一つ身に付けていきたいです。パブリックアフェアーズと聞くと、なんだかとっつきにくい印象を与えますが、企業から能動的に行政機関に働きかけ、目指す世界を実現していくことが当たり前になると良いのではないかと思います。
橋本 真 コンサルタント